今までマインドのお話をする際に本をご紹介していたのですが、今回は映画で私がお金について考えるきっかけになったものをご紹介できたらと思います。※川村元気さんの原作は恥ずかしながら読んだことがないため、近々読んだ後に他にお話する内容が追加になりましたら補足でお伝えします。
今回ご紹介するのは「億男」という映画です。佐藤健さんと高橋一生さんのダブル主演のマネーエンターテイメントで、お金の正体について考えさせられる映画になっています。
注)ネタバレも含むため映画を観ていない方で興味のある方は先にAmazon prime videoで観てからまた戻ってきてください。ちなみに、僕はAmazon prime videoで3回観ました。
あらすじ
兄が借金3,000万を残して失踪し借金を抱えた図書館司書の一男(佐藤健)が、宝くじで3億円を当てたことをきっかけに、大学時代の親友で億万長者の九十九(高橋一生)に相談しますが、九十九がお金を持って失踪してしまうという物語です。
お金について考えるポイント
まず、1つ目のポイントは借金を抱えた時の一男の行動です。家族がいて妻と娘もいるといった状況で、借金返済のために昼間は図書館司書の仕事で夜はパン工場の仕事をしてと身体を酷使していました。その結果、本業である図書館司書にも影響が出て、気持ちにも余裕がなくなっていきました。その結果、お金に執着する一男を見て妻の万佐子と娘は愛想をつかし家を出て行ってしまいます。この時に、私は一男が真面目すぎて周りが見えなくなっていたのだなと感じました。正直、3,000万という大金の借金は想像を絶するところではあります。ただし、この時点でもやり方はいくつかあるかと思います。妻もまだ若く、子供についてはある程度手が離れてくる小学校高学年くらいの状況を考えた時に、一男の転職や妻も正社員で働くといった選択肢はあるかと思いました。稼ぐ力を増やして返済能力を高めて日々の生活に余裕を持たせることができればこのような事態は避けることができたのかなと私は考えました。
2つ目のポイントは、一男が3億円の宝くじに当選した後の行動です。多くの資産を築いた親友の九十九に会いに行ってお金の使い方を学ぼうという行動はとても良かったかと思います。一般的な家庭で普段使うことのない金額を手にした時に、どうしてもお金の使い方が分からなくなってしまい、最終的に使い方を誤りお金を失ってしまうというケースが多いためです。(※宝くじの当選者へ「その日から読む本」という本を渡されるのはそういった理由からかと思います。)実際に大金を動かしている経験者に学ぶことがお金の使い方を誤らない方法として大事なことかと私は思います。
3つ目のポイントは、お金に対する価値観と幸せの関係性についてです。一男は九十九がお金を持って失踪した後に九十九に関係する様々な億万長者に会うのですが、その中でそれぞれのお金に対する価値観を学び、その人が現在どういった幸せを感じて生きているのかを目の当たりにします。また、一男は九十九を探しながら二人の学生時代のエピソードを思い出し、その時に九十九から聞いたお金についての本質のようなものがありました。
僕はここの場面がとても印象的で、特に気になったところは二人が海外旅行にいったエピソードの中に2つありました。
1つは宿泊するホテルまでの道案内をしてくれる現地の青年がおり、ノーマネー(お金はいらない)と言いながら案内してくれたが、最終的にお金をくれといった相手に対して、九十九はしっかり支払いはしないといい一男は少しくらい支払ってもいいのではないかと言います。この時に、私もどちらかというと一男と同じ意見ではあったのですが、今なら少し分かるのですが、九十九はこの青年をテイカーと判断して支払わない判断をしたのだなと私は感じました。(※テイカーというのは他人から何かを受け取ることを優先して、自分の利益を考える人のことを言います。)基本的にお金持ちはギバーであるのと同時にテイカーのみである人を避けるからです。
もう一つはバザーを二人で回っている時に一男が体調を崩して倒れ、その時に店にあった壺を割ってしまう場面です。この時に店の亭主から通常の販売価格より高い金額で請求されるのですが、九十九は一男の体調を考慮し、すぐにお金を支払うことで亭主も協力的になった結果一男の治療が円滑に行われ事なきを得たシーンです。一見こんな非常時に亭主は足元を見て酷い人だなというところに目が行きがちですが、九十九の親友を大切に想う気持ちやそういった時のお金の使い方や学ぶことができ、私もこういった気持ちやお金の使い方ができれば良いなと感じました。
最後に
この映画は役者さんたちも個性的でとても面白く、お金のことを考えるきっかけとしてはすごく良い作品だと思います。お金は生活の基盤であるがゆえに、どうしても執着してしまいますが、基本的にはモノ・サービスを得るための手段であることを忘れず、自分を成長させることや大切な方のためにお金が使えるようになれば良いなと感じました。
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